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2011.06.18 (Sat)

村上春樹スカタルーニャ国際賞受賞式演説

ピクチャ 5
スペインカタルーニャ国際賞は科学、経済、芸術、文化の各界で活躍する知識人で
「文化、科学、人文科学分野の価値の発展のための意欲的・創作的活動が評価された人」
に対して授与される賞です。毎年1名が対象で、今年は村上氏が選出されました。
評価されたのは「東洋と西洋の文学の懸け橋となった」ことだそうです。
授賞式が6月9日にありました。

1Q84が世界的に認められているのは聞いていましたが、スペインでもすごい人気です。
書籍についてのイメージフィルムみたいなもののスペイン語バージョン。キレイです。


村上さんは6月9日の授賞式のスピーチで自身の作品の事は最後の方でチラっと言うだけで、
大半は「我々日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。」を語っています。
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我々は技術力を結集し、持てる叡智を結集し、社会資本を注ぎ込み、原子力発電に
代わる有効なエネルギー開発を、国家レベルで追求すべきだったのです。
たとえ世界中が「原子力ほど効率の良いエネルギーはない。
それを使わない日本人は馬鹿だ」とあざ笑ったとしても、
我々は原爆体験によって植え付けられた、核に対するアレルギーを、
妥協することなく持ち続けるべきだった。
核を使わないエネルギーの開発を、
日本の戦後の歩みの中心命題に据えるべきだったのです。

それは広島と長崎で亡くなった多くの犠牲者に対する、我々の集合的責任の
取り方となったはずです。日本にはそのような骨太の倫理と規範が、
そして社会的メッセージが必要だった。それは我々日本人が世界に真に貢献できる、
大きな機会となったはずです。
しかし急速な経済発展の途上で、「効率」という安易な基準に流され、
その大事な道筋を我々は見失ってしまったのです。
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ANNnewsCH







スピーチの全文がネットに上がっています。

村上春樹さんは2009年のイスラエル最高の文学賞エルサレム賞の授賞式での
記念講演でもイスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃を批判した
受賞記念スピーチをして世界中で話題になりました。

冒頭の掴みの女性からのキスの話はさておき、今回も日本人として私は拍手を送ります。

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テーマ : 誰かへ伝える言葉 - ジャンル : 小説・文学


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