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2011.12.19 (Mon)

スーザン・ケアSusan Kareののいい仕事

前のアイコンウォッチIcon Watchの記事で、スーザン・ケア(Susan Kare)のMacOSのアイコンについて触れましたが、触れる程度ではすまない彼女の仕事を、デザインの視点で書きます。
ピクチャ 9
ピクチャ 8
スーザンは1954年ニューヨーク州生まれのグラフィック・デザイナー。1983年1月にスティーブ・ジョブズ率いるMacで仕事を始めます。そしてMacintoshで使われている多くのアイコンやフォントやコントロールパネルをデザインして、現在のAppleのGUIの基礎をつくったと言われ、私達のグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)業界では“Mother of GUI”と称されているスゴい女性です。

Macintosh起動時に表示したハッピーマック、調子が悪い時のサッドマック、システムエラー発生時の爆弾マーク、ゴミ箱、時計アイコンなどはもとよりMacintosh 128KのコントロールパネルやMacPaintのサンプル画の多くも彼女の作品である。さらにCairo Fontをはじめ当時のGenevaやCicagoといったビットマップフォントのデザインもスーザン・ケアでした。
SusanKare_02.jpg

あの爆弾アイコンやゴミ箱、時計といったビットマップアイコンは彼女の仕事です。MacがOS Xになってからビットマップのアイコンではなくなって、カラーでリアルで認識性もよいアイコンが主流になりましたが、何かワクワク感が無くなった気がします。あの時のアイコンの方がその本来のメッセージがしっかりあったと思います。別にあの時代のアイコンに戻せと言っている訳ではありませんが、もっとデザインせねばとは思います。

当時のアイコンは32×32ドットの白黒で1024ドットで表現し切らねばなりませんでした。これはキツい制約で、私らが本格的にGUIに参加した64×64の時代でも苦労したもんですから彼女のスタッフ苦労が良く分かります。スーザン作の当時のスティーブ・ジョブズの画像です。
Karea.jpg
髪の毛がふっさふさです。
1024ドットの中で誰が見てもジョブズだと分かるアイコンはジョブズ本人もお気に入りだったとか。ジョブズが1985年のアップル退社後につくったNeXT社の設立時のスタッフにも彼女は参加しています。左下がジョブズで右下がスーザン。
popsci.jpg

AppleのデザイナーというとiPodからiPhoneのプロダクトデザイナージョナサン・アイブが有名ですが、スーザンのGUIワークの方が、無機質な四角いコンピュータに初めて命のようなものを吹き込んだ仕事として、私は評価したいです。

私はプロダクトデザイナーですから、ジョナサン・アイブの仕事評価しますが、もう一人Apple IIをデザインし、後にジョブズが立ち上げるNeXT社のNeXTcubeをデザインするfrog designのハルトムット・エスリンガーHartmut Esslingerも加えたいです。

1984年、Macintosh128kを説明する珍しいスーザンのテレビ出演。(登場は中程です。)


1984年、Macintosh128kのデビュープレゼンをするジョブス。オーディエンスの喝采はこの数年のiPhoneやiPadのプレゼンのものより大きいです。ジョナサンのイラストそっくりです。


伝説となった、Macintosh128kのデビューCMです。映画界の巨匠リドリー・スコットの監督したCMです。CEOがジョン・スカリーの時代でApple社が経営危機の時に、昔はこんなスゴい会社だったと、このCMが紹介されていました。今見ると、改めて新鮮です。


450x338-2666.jpg
前のジョブスの訃報記事の写真とスーザン作のジョブスをもう一度出します。
右の時計が前のアンドデザインのアイコンウォッチの記事で紹介した時計アイコンの原型です。まんまやんか、の声が聞こえそうですがコレはコレで良いかと。
Kareb.jpg

スーザン・ケアのサイトはコチラ
ジョブスの遺影で久々にスーザンの作品を見ましたが、是非とも他の新しい仕事を見たいです。

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テーマ : デザインの話 - ジャンル : ビジネス


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