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2014.08.20 (Wed)

三條本家 みすや針 京都市中京区三条通河原町

うちの会社の髪の毛帽子WithWigでは、量産タイプの販売だけでなく、個別のお客様に対応する手縫いの加工もやっています。そんな時大切なのが手縫いの針です。長さ、硬さ、しなり、バランス、糸通しなど色々要望があるようで、全てに納得のいく針はそうそうないそうです。
そんな中、スタッフから京都三条河原町に良い針が手に入る店があると聞いて、相方と行きます。
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『みすや針』は東海道五十三次の始発点、京の三条大橋で300年、店の創業からは400年の歴史を持つ老舗です。
 江戸時代に荷物にならない、良質の京土産と喜ばれ、旅のお人によって全国に知られるようになったそうです。

写真はお店のカタログから(解像度が荒いです。)
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『みすや針』という名の由来
現在の場所にお店を構えた当時、『池ノ端針』の家号で商いをしておりました。
1651年より宮中の御用針司となり、『みすや』の家号は、1655年に、後西院天皇(後西天皇1637~1685)より賜りました。
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御所で針を造っておりました私どもの先代が、「清め」の意味と、その技が秘術であったことから、御簾(みす)の中で作業をしておりました。この様子を天皇様がご覧になったためと思われます。
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針は小さな刃物です。刀と同じように鉄を鍛えて作ります。
『みすや針』の一番の特徴は、縫うときに抵抗がないことです。

1 針先 
針の先に肉眼では見えない程度に角度をつけています。これは、鋭くとがらせすぎて繊維を切断しないよう、むしろ繊維の間をくぐり抜けるようにという配慮のためです。

2 表面
研磨の工程で細かな縦筋をつけております。これは、針が繊維を通るときの摩擦をなるべく少なくし、布通りをよくするのです。
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3 針穴
丸穴です。最大限に大きな穴があき糸通しが容易です。穴の内側もやすりで磨いておりますので、糸が引っかからず、糸切れしにくく抵抗が少なくなります。ま た、最も抵抗を少なくしている理由として、針穴に糸を通したときに針の太さと同じになるようにしています。

4 強度
強く粘りのある針にするため独自の熱処理を施し、針の先部分は硬め、針穴周辺は柔らかめ、胴に当たる部分には弾力を持たせるようにしております。
このため、『みすや針』には弾力性があり、「曲げたときに、一瞬曲がって折れる」と言った最もよい針の条件を満たしております。
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6 その他 
布通りに一番適した針にするため、メッキ加工はしておりません。
以上のように、小さな針1本にも、たくさんの工夫をしているのです。

京都ローカル番組のインタビュー動画がありました。私らの相手をしてくれたのは18代目でした。


買ってきた針を「髪の毛帽子WithWig」製作に使ってみると、これまでの針と比べ物にならないくらい良いという評価です。特に糸の通し易さは抜群で、さすが400年の歴史は伊達ではありません。
でも、家の歴史から言うと応仁の乱より後ですから、うちの家の勝ちでヾ(・・;)ォィォィ

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何にしてもこれは立派なプロダクトデザインだと思います。

三條本家 みすや針
京都市中京区三条通河原町西入ル
075-221-2825
10:00~18:00
木曜定休

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テーマ : 街角で見つけた面白いもの - ジャンル : 学問・文化・芸術

タグ : 京都府_京都市中京区


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