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2015.08.09 (Sun)

額縁デザインの未来

今日はデザインの話です。
私がプロダクトデザイナーになった1970年代にテレビのデザインは花形の仕事でした。もちろんオーディオのデザインも花形だった時代ですが、家電デザインのステータスはテレビとビデオにありました。

松下電器が床置きのαチューブシリーズを出した頃から、この先のテレビは額縁のデザインになるのではと不安を抱いた時代でもありました。額縁デザインとはデザインにデザイナーは手出し出来なくなるのではという恐れの表現だったと思います。
アルファチューブTH28DM03

その不安はソニーのPROFEELシリーズの発表で確信に変わりました。もうすぐブラウン管にとって代わってプラズマと液晶テレビが登場すると分かっていたので、薄い板状になったテレビのデザインは額縁表現でしかなくなる時代がついに来たという感じでした。
PROFEEL PROkx29hv3_2

そして現在です。液晶がハイビジョンから4Kの大型モニターが普通になり、額縁はどんどん細くなりました。
4kbiera ャ

デザインの主戦場はテレビの姿形から画面上のインターフェースの使いやすさへと移りましたが、
タブレットプqaチャ

家電量販店の評価も一般ユーザーの認識も、インターフェースは使えればいいという程度で、インターフェースのデザイン価値はまだまだ低いままです。
cut_02.jpg

スマホの普及で、額縁デザインは携帯にも広がりました。デザイン側から見ると皮肉なもので、3Dプリンターでいろんなモデル検討が出来るようになったのに、求められるのは限りなく細い額縁と薄い板状の本体です。そしてここでも主戦場はインターフェースです。
iPhone-6c-concept-800x600.jpg

この傾向はどんどん広がりそうです。額縁ではありませんが、白物家電のエアコンもスタイルを主張する事もなくなり、メーカーロゴを取ったらまるで何処の製品か分かりません。

テレビで言えば4Kの規格製品ならメーカーは海外製でも何んでも大きくて安い方が良いと思うのはユーザー心理です。どうせメーカーロゴなんて小さくて見えないのですから。
ビエラqaャ

性能が横並びならユーザーは安い方が良い訳で、外国製品が安ければみんなそちらを買います。一昔前は国産でないと何かあった時のアフターサービスが、と言われましたが、今はメーカーに電話しても繋がらないし、メールで問い合わせしろと言われるのでは値打ちがありません。

やはり日本メーカーは明日に繋がる業界初のオリジナル製品を造らなければ未来はありません。

これはiPhone6です。iPhoneが市場を席捲しているのはバランスの良いミニマルデザインだけでなく、楽しんで使えるインターフェースと時代を先取りするアプリの開発土壌をつくった戦略にあります。
iphone6-lm-bb-201409.jpg

8月1日のデザウマ記事のファミリー向けロボット「JIBO」で書いたように、家電には使いやすいエンターテイメント性が必要です。よく日本はハードなモノづくりは強いけどソフトのモノづくりは弱いと言われますが、アニメやコスプレはソフトそのもので、それにデバイスとセンサー制御技術を裏付けにした新製品は是非とも出したいところです。ようは何をするものをつくるかの企画アイデア勝負です。

今日は硬い話になりました。( ̄ー ̄;)

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テーマ : 日本を憂う - ジャンル : 政治・経済


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