FC2ブログ
2018年11月 / 10月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫12月

2018.10.23 (Tue)

本当はこうなるはずだったバンクシ―のディレクターズカット版

デザウマのつゆこニューヨーク特派員からレポートです。
すでに日本のテレビニュースでバンバン報道されてご存知の方も多いと思いますが、あのサザビーズ オークションで、世界的アーティスト「バンクシー」の絵画が落札直後にシュレッダーにかけられるという出来事がありました。(アーティストのバンクシーについてはこの額縁写真の下の過去のデザウマ記事を見てください。)

これまでも一億円の評価格のついているバンクシ―の絵画、『GIRL WITH BALLOON (少女と風船)』です。
2qadims.jpg
●2014.03.19 バンクシーの希望の「赤い風船」
●2013.10.26 デザウマニューヨーク特派員レポート

実はバンクシーが自身が自分の絵をオークションで高額で取引される事を嫌っていて、バンクシ―自らがこの「赤い風船」の額装にシュレッダーを仕掛けていました。写真はシュレッダーの刃の取り付けシーン。
1キャプチャ

動画では額装をするこの人物の顔に写真のようなグレーの画像加工が突然出てきます。人物が特定されるのを嫌ったようです。
1qasssssキャプチャ

サザビーズ会場です。
1qaqaaassャ

10月17日に公開された、本当はこうなるはずだったシーンの入ったバンクシ―自身のディレクターズカット版の動画をご覧ください。急に出てくるグレーの画像加工が一瞬だけ見えます。(初期ニュースの動画にはハッキリ出ています。)


2人の電話入札者の競争の末、事前予想をはるかに上回る104万2000ポンド(約1億5500万円)で落札され、
3qasキャプチャ

と同時に絵画の額装に仕込まれたシュレッダーが動き出します。
3qassキャプチャ

会場がどよめく中で半分ほど裁断されてしまいます。
4qa.jpg

驚く人、いかにもバンクシ―らしいと笑う人いろいろです。
4qassssssキャプチャ

半分まで裁断された『GIRL WITH BALLOON (少女と風船)』が会場から運ばれて行きます。だいたいこんなモダンな絵画にこのクラシカルで不自然に分厚い額装にサザビーズが疑問を持たなかったのも不思議と言えば不思議です。
5qaチャ
仏美術専門誌アルトンシオン(Artension)のミカエル・フォージュール(Mikael Faujour)は、「バンクシーは自作を破壊することで買い手の資産家たちに損をさせるつもりだったかもしれないが、それは見込み違いだ」と指摘します。

美術品市場調査会社アートプライス(Artprice)のティエリ・エルマン(Thierry Ehrmann)最高経営責任者(CEO)も、今回の破壊行為により作品の価値が高まったとし、細断後の「少女と風船」には「200万ユーロ(約2億6000万円)以上」の価値があるかもしれないとの見方を示しました。
qa52cf3a.jpg

細断が部分的にとどまったために、「象徴的なアート作品」としての風格が備わったと、仏パリの競売会社アールキュリアル(Artcurial)の専門家、アルノー・オリブー(Arnaud Oliveux)は言います。サザビーズは11日に、細断後の作品が「愛はごみ箱の中に(Love is in the Bin)」に改称されたと発表しました。
qa2106-1.jpg

動画のシュミレーションの通りバンクシーの意に反して絵が半分残ってしまいました。バカげた値付けをあざ笑うバンクシ―の目的が逆の結果となってしまいました。バンクシーは覆面作家で一説には二人組と言われています。ここまでするならそろそろ出てきて自分の言葉で語ってもいいような気がします。


下のデザウマの人気ブログランキングボタンに励ましのひと押しを頂ければ幸いです。

テーマ : イギリス - ジャンル : 海外情報


人気ブログランキングへ
15:50  |  デザイン  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

Comment

コメントを投稿する

Url
Comment
Pass  編集・削除するのに必要
Secret  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://dezauma.blog113.fc2.com/tb.php/1756-ef7f2154

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME |