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2019.11.17 (Sun)

世界で最も成功している環境条約のモントリオール議定書

今日はデザインでもウマいものでもなく、アカデミックな環境問題の話題です。
トランプ政権が今月4日、温暖化対策の国際ルール「パリ協定」からの脱退を正式に国連に通告して世界中からブーイングを受けています。

これとは逆に世界で最も成功している環境条約のモントリオール議定書はオゾン層の破壊物質の削減や廃止を定めたもので、アメリカを含め190か国が締約国となり、オゾン層を守る宣言をして30年前の1989年に発効しました。
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実は世界で最初に南極上空にオゾン量の少ない部分があることを発見したのが日本人であることは殆ど知られていません。発見したのは1981年第23次南極地域観測隊員の忠鉢 繁(ちゅうばち しげる )さんです。

オゾン層は地上から約20~25キロメートル上空の成層圏にあり、太陽光に含まれている有害な紫外線の大部分を吸収することで地球上の生物を守っています。このオゾン層がエアコンや冷蔵庫で温度を下げるためや、電子部品の洗浄、発泡スチロールの発泡剤の化学物質のフロンやハロン、臭化メチルなどによって破壊されていました。
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(イラストは独立行政法人 環境再生保全機構のサイトから)

今年のNASAの報告によると、モントリオール議定書の発効以来、今秋のオゾンホールの面積は約1,000万平方キロで、1981年に初めてオゾンホールが発見された時よりもかなり小さくなっているとの嬉しい結果が出ています。
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南極のオゾンホールが一番大きくなるのが毎年10月なので正確な評価ではありませんがこれが1983年のオゾンホール。
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10年後の1993年のオゾンホールは相当大きくなりました。ニュージーランドやオーストラリア南端での皮膚がん患者の増加が問題になりました。
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それから26年後の今年2019年の状態です。明らかに改善されています。今年は成層圏の気温が高い状態が続き、低緯度から高濃度のオゾンが流れ込む成層圏の突然昇温という現象があって、特にホールが消えたように見えますが、改善されている事には間違いないようです。
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英語ですが動画をどうぞ。


ただ残念な事に南極のオゾンホールが減少したと安心してはいられません。南極とは異なって北極は地球温暖化の影響を確実に受けています。温暖化は北極のオゾンホールを拡大させています。このままではニューヨーク以北の都市はオゾンホールによる紫外線被害を受けることになりそうです。

下の図は温暖化でどんどん溶けて行く北極の氷で、1980年から2012年への32年の変化。
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北極の氷が解けてホッキョクグマの生態系も危機的な状況になっています。
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オゾン層の破壊物質の削減や廃止を定めた環境条約、モントリオール議定書を各国が守って、世界中のエアコン、冷蔵庫、スプレーから安価で使い勝手の良かったフロンの使用を止めたため30年かかって南極のオゾンホールは確実に小さくなりシドニーやニュージーランドでの紫外線の脅威は軽減されました。温暖化対策の二酸化炭素排出規制の「パリ協定」も各国の努力で守って欲しいものです。

トランプ大統領も北極のオゾンホール拡大でニューヨークやシカゴの不動産価値が下落したら、地球温暖化はでっち上げのウソっぱちとは言えなくなると思うのですが。


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