2017年10月 / 09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

2012.05.09 (Wed)

私と松下幸之助さん その2

松下a

松下幸之助さんには何度かお会いした事があります。その1を先にお読み下さい。
image01.jpg
私は幸之助さんはこの写真のロングヘアより、その1の写真の方が良いと思います。

私が34歳の時です。松下電器が健康システム機器事業を立ち上げることとなり、枚方に
新事業部をつくって、現在の電動介護ベッドに近い物をつくろうとしていた時に、
外部の会社ですが家具のデザインができるので、私が担当する事になりました。

基本設計も完成した頃に、1号機の納品先は守口の松下病院の最上階の幸之助さんの寝室と、
決まりました。幸之助さん自身が「松下電器の電動ベットの1号機は私が使う。」となった
そうです。その1であったように私がデザインした洗米機も自らテストされたのですから、
別に驚きませんでした。
(当時の幸之助さんの住まいは京都の尼寺と芦屋の自宅と守口の松下記念病院でした。)
松下記念病院
守口松下記念病院
サイズは今まで使っているものに合わせるのことになったので、私は何度かその部屋に
伺いました。松下病院の7階の居室へは、壁からパタンと倒れて椅子の出る3~4人乗りの
直通エレベーターで上がって行きます。7階のドアが開くと木の香りがする洋室でした。

立ち会いの秘書課長さんに通された寝室はそれはスゴいところでした。10帖くらいの
寝室にあるベットは普通のセミダブルですが、寝た状態の左には大きな5枚のスライド
扉があって、そこを開けるとドーンと細長いテーブルがあり、向かい合わせに20人以上が、
着席できる会議室と一体になります。壁際には幹部一人に対して2人の秘書の椅子が、
ズラッと並んでいます。幸之助さんがベットに寝たまま身体を左に向けるとこんな風に
見えています。(写真はイメージです。実物ではありません。)
kaigi2.jpg

これまで何度もここで、夜討ち朝駆けの緊急召集の幹部会議が行われたと聞きました。
ベットの採寸をしながら驚いた事が2つありました。ひとつは昭和の三丁目の夕日の
駄菓子屋に出てくるソーダガラスの瓶で、斜め45度にアルミのフタが付いていて、
それが枕元の飾り棚上に3つ並べてあります。

中にはチョコレートボンボンと2種類の飴が入っていて、半分以下に減らしてはいけない
そうです。幸之助さんは寝ながらの姿勢で、後ろ向きでフタを取って食べているので、
ベットの背の角度との位置関係を考えねばなりませんでした。
to1.jpg
こんなソーダガラスの瓶に必ず飴とボンボンが2/3入っています。寝ながら左手で
アルミのフタを開けて、同時に右手で楽に取り出せるように何度も確認しました。

幸之助さんのベットプロジェクトで、もう一つ驚いたのがお札です。高さとスプリングの
状態を見るためにベットマットを外した時に出てきた全国の寺社の100枚のお札です。
祈文はみんな同じ、「祈願百歳」でした。この時幸之助さんは90歳です。

完成したベッドは秘書課長さんから「相談役は大層気に入られております。背を起こして
少し足を上げると本が読みやすいし、ウィスキーボンボンも取りやすいと。」ウィスキー
ボンボンの量が増えるのではと心配でしたが、そこは病院ですし、お札100枚もちゃんと
戻しましたから大丈夫かと。

松下幸之助は1989年、94歳で亡くなるのですが、あと6年生きねばならないどんな事情が
あったのでしょうか。一つ思い当たるとすれば1991年のバブル崩壊時の舵取りでしょうか。
願い通りに1995年まで生きたら松下電器は、パナソニックは、松下政経塾出身の政治家は、
変わっていたのでしょうか。

ここに松下幸之助の生誕100年にあたる1994年にPHP出版が発行した本があります。
2010年の日本
「松下幸之助の夢2010年の日本」バブル崩壊直前に日本の行く先を心配しながら、逝かれた
幸之助の思いが書かれています。「税金を取るのを当然だと考える偽政者は失格である。」
という言葉が重いです。「国費をムダ使いし、不足するから増税する政治家は最低である。」
と師は訴えます。そんな想いでつくった松下政経塾でした。
聞いてますか?松下政経塾第一期生の野田佳彦総理大臣。

松下幸之助さんの事は、いつか書きたいと思いながらやっと描けました。まだテクニクスの
国道沿い看板事件なんてのもありましたっけ、また書きます。

どうぞ今日も拍手ボタンを、ブログランキングボタンもお願いします。

テーマ : 報告・レポート - ジャンル : 日記


人気ブログランキングへ
18:03  |  よもやま話  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

Comment

コメントを投稿する

Url
Comment
Pass  編集・削除するのに必要
Secret  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://dezauma.blog113.fc2.com/tb.php/691-7067faab

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME |